海月～umitsuki～

一昨年前の夏に行った秋田で買ってきた「切りたら」




少し賞味期限が切れていましたが

棒鱈を検索してみると、どうやらこちらはあの「棒鱈」とは少し違うようでした。
こちらの「切りたら」は、凍干という製法で、寒い地域で干し凍らせ、
日中に陽があたれば融解し水が抜けていきカラカラに乾燥するそうです。
天然のフリーズドライ製法で、高野豆腐や寒天と同じ原理です。




そして、馴染みのある「棒鱈」も北海道や東北地方で作られているのですが、
こちらは凍らせないように1～2ヶ月程度天日干しで乾燥させるそうです。
カチカチに乾燥し、身が硬くなり棒状になるので「棒鱈」と呼ばれます。
硬いので、3日から1週間程度、水につけて水を取り替えながら
戻さなければならないそうです。

凍干の「切りたら」は、スポンジ状になっているため、
一晩水に漬けるだけで戻りました。



洗って、適当なサイズに切り、だし汁や砂糖、酒、みりん、醤油で
コトコトと煮ました。
ホロホロと柔らかい上品な煮付になりました。